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登録日本語教員養成プログラムについて

登録日本語教員とは

 「登録日本語教員」とは、「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」(令和5年法律第41号)に基づいて認定された認定日本語教育機関において、日本語を学ぶ外国人それぞれが必要とする日本語能力が身に付けられるよう日本語を指導することができる資格を有する日本語教員をいいます。

登録日本語教員の資格取得について

 登録日本語教員になるためには、認定日本語教育機関において日本語教育を行うために必要な知識及び技能についての「日本語教員試験」(基礎試験と応用試験により構成)に合格し、文部科学大臣の登録を受けた登録実践研修機関が実施する「実践研修」を修了する必要があります。文学部日本語教育学専修は、文部科学省より令和6年11月29日付で登録実践研修機関・登録日本語教員養成機関として登録され、令和7年4月1日から「登録日本語教員養成プログラム」を開始しています。本専修に進学し、本プログラムを修了した場合は、申請により「日本語教員試験」の「基礎試験」の免除を受けることができ、「実践研修」を修了したものとみなされます。なお、「応用試験」の受験、合格は必須で、本プログラムを修了するだけでは、「登録日本語教員」の資格取得にはなりません。

「登録日本語教員養成プログラム」での履修について

 本プログラムを修了するためには、学部2年次に日本語教育学専修に進み、下表で示している養成課程の科目13科目26単位と実践研修「(研1)日本語教育学実習」2単位を修得する必要があります。10科目20単位((養1)〜(養10))は必修、(養11)・(養16)の2科目から1科目2単位は選択必修A、(養12)・(養13)・(養17)の3科目から2科目4単位は選択必修Bです。なお、3年次後期の「(研1)日本語教育学実習」を受講する前の3年次前期終了までに下表の必修10科目20単位((養1)〜(養10))を修得する必要があります。選択必修A、選択必修Bは3年次終了時(または4年次終了時)までに修得してください。それぞれ養成課程と実践研修の修了が認められれば、「養成課程修了証書」と「実践研修修了証書」が発行されます。

登録日本語教員の実践研修・養成機関の制度の詳細については、文部科学省のホームページを参照してください。

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No. 科目名 必修 選択必修A 選択必修B 選択
養1 日本語教育学概論 2
養2 日本語教育学基礎演習 2
養3 日本語教育学基礎演習 2
養4 日本語教育学基礎演習 2
養5 日本語教育学基礎演習 2
養6 日本語教育学基礎演習 2
養7 日本語教育学演習 2
養8 日本語教育学演習 2
養9 日本語教育学演習 2
養10 日本語教育学演習 2
養11 日本語学概論 2
養12 言語学概論Ⅰ 2
養13 言語学概論Ⅱ 2
養14 音声学Ⅰ 2
養15 日本語学概論 2
養16 日本語学概論 2
養17 言語交流学各論(学習・言語心理学) 2
研1 日本語教育学実習 2

「登録日本語教員養成プログラム」での学習内容について

日本語教育学の基礎をつくる

 まず「概論」「基礎演習」の授業を通して、日本語教育学における基礎的な知識と考え方を学びます。社会における日本語教育の意義や制度、日本語を教える際の日本語の捉え方、言語の習得過程や学習、日本語を学ぶ学習者の多様性、日本語教師に必要となる資質・能力、日本語によるコミュニケーションなどについての授業があります。講義形式のものもありますが、他の学生とディスカッションをしたり、日本語学習者と実際にコミュニケーションをとったり、教案をつくって模擬授業をしたりと実践的な形式で行われます。

より実践的、専門的な内容へ

 3年次以降の授業では、日本語教育に関する、より実践的、専門的な内容を扱います。教材分析、コースデザイン、シラバス、カリキュラム、教室活動、教案作成、模擬授業、テストと評価などについて具体的に学び、3年次後期に行われる実習につなげます。またこれらの実習に直結する実践的な授業以外にも、文学部の他の専修が提供する多様な科目を受講することによって、多角的な視点から日本語教育を捉えると同時に、日本語教育に関する専門性を高めます。

実際に学習者に教える

 実習は3年次後期に行われ、実践的な教育能力養成の場となっています。研究室で運営している東北大学の留学生や研究員を対象にした夜間日本語コースで、これまでの授業で学んだ知識やスキルを生かして実際に教えるだけではなく、コースの企画・運営・評価も教員とともに行い、主体的にコースに関わります。教壇実習では、自分の授業を録画して、授業後に授業分析やディスカッションを行い、授業改善を繰り返し行います。